February 18, 2008
アメリカは3連休

::シルク・ドゥ・ソレイユの「LOVE」ショップで、
「イエロー・サブマリン」ジュークボックスを発見。
最後の1個ですよと言われ、思わず買ってしまった。
市川監督の追悼特番として『犬神家の一族』がテレビ放送されることになり、編集箇所を検討するために再見した。
公開時は映画評論家から「同じ脚本でリメイクするなんて無意味だ」という批判も受けたが、市川監督が映画を撮ること自体に意味があるということが理解できないのだろうか。それに、同じ脚本ではないし、監督の演出意図も大きく異なる。そんなこともわからない映画評論家こそが無意味だ。17.4%という高視聴率を獲得し、大勢の方に楽しんでいただいたことで、監督にも喜んでいただけたと思う。
アメリカは3連休なので、昨日はラスベガスへ。夜は『花より男子 ファイナル』のロケで来た井上真央ちゃんたちと食事。
今日は早朝の飛行機でLAに戻り、11:00からパラマウントのアンドリュー・クリップスと会う。あるアメリカ映画を日本でリメイクするのだが、今後の進め方について意見交換する。
夜は岩井俊二監督と、市川監督を偲んで飲んだ。
February 14, 2008
契約の難しさ
昨日は11:00にゴールドサークルへ行き、ピーター・サフランと企画打ち合わせ。
13:00からは「Sushi Sushi」で、ビーコンの弁護士マーク・テンプルとランチ・ミーティング。ビーコンとはある日本の小説の映画化を進めているのだが、原作の契約に時間がかかっている。
アメリカでは、原作の権利は出版権以外はすべて買い取ろうとするし、日本と違って後日協議事項は許されず、最初にすべてを明確にしようとする。カルチャーの違う者同士が、双方納得のいく形で契約を締結するというのは、本当に難しい。
今日は10:00にニューラインへ。ガイ・ストーデルと、『感染』リメイクの打ち合わせ。こちらは3年の道のりを経て、ようやく権利関連の書類がクリアし、契約が締結できた。
14:00にはニューリージェンシーへ行き、いよいよ3月21日に全米公開される『SHUTTER』のマーケティング・ミーティングに参加した。
February 13, 2008
市川監督、ありがとうございました
LAの深夜に、市川崑監督が亡くなられたという電話を受ける。ベッドから起きあがり、意味もなく書斎へ行き、座った。
年末に新作の打ち合わせをするはずだったが、監督が風邪気味とのことで延期になり、体調が万全になってからお会いしましょうと言われて、結局お会いできなかった。
一昨年、『犬神家の一族』を作った一年間、監督と過ごしたすべての時間がかけがえのない思い出だ。監督の笑顔も、険しい表情も、ステーキをぺろっと食べる姿も、疲れて眠る寝顔も、そのすべてが今でも目の前に浮かんでくる。
映画を作るということがいかに楽しく、いかに苦しく、いかに難しく、いかに素晴らしいかを学んだ。やるべきことはまだまだたくさんあるよと教えられ、頑張りなさいと励まされた。そして、勇気をいっぱいもらった。それを忘れずに、監督に恥じることのない映画をこれからも作り続けていきます。
この人生で、監督の映画と出会えて幸せでした。監督と一緒に映画を作ることができて幸せでした。監督、ほんとうにありがとうございました。
February 10, 2008
『L change the WorLd』
『デスノート』は意識的にか無意識にかはわからないが、クレバーな映画だった。日本映画ならではの四畳半世界でのリアリティを構築することに成功していた。僕は常々、映画にはリアリティが必要だと言っているが、それが現実世界でのリアリティである必要はない。あくまでも、その映画の世界の中で、リアリティを獲得できるかどうかなのだ。『デスノート』は、その作品世界が非現実世界の四畳半世界であることを表明し、その中に留まることによって、設定の非現実さを超えることに成功していた。だから、瀬戸朝香や細川茂樹がFBIだと言って登場しても、笑って許容できたのだ。
しかし、『L』は不用意な海外ロケや中途半端に登場人物をリアルにしようとする試みによって、結果的にまったくリアリティのない映画になってしまった。冒頭は世界的なスケールで話を進めようとするが、目的も能力もさっぱりわからない悪の組織が登場し、後半になると瀬戸朝香や細川茂樹よりも非現実度の高いナンチャンがFBIだと名乗って登場し、どういう世界なのかが理解不能なのだ。
それと、カメラワークについては触れないわけにいかないだろう。時間やロケ場所などの物理的な制約が原因かもしれないが、今どきのアクション映画で、あんなルーズなサイズで、しかも三脚に据えて撮ったような画で、舞台中継のようなアクションシーンを見せられるのは耐えられない。設定も構成も穴だらけなのだが、アクションの見せ方が巧ければ、少しは緊迫感のある映画になっただろう。
ただ、松山ケンイチ演じるLはチャーミングだし、ヒロインを演じる福田麻由子は素晴らしい。結果的にものすごくテレビ的な映画になっているから、ヒットはするのだろう。
はっきりと言っておくが、僕は日本映画が四畳半世界に留まるべきだと言っているわけではない。しかし、四畳半から出て行くためには、もっともっと強さと逞しさと緻密さが要求されると言っているのだ。
February 05, 2008
祭り

::修善寺の「あさば」で。
昨夜は乃木坂の「志門」で、博報堂の峯岸さん、ショウゲートの春名社長と食事。
今日は安里監督とランチ・ミーティングの後、オフィスで高橋洋さん、鶴田監督と打ち合わせ。
15:30からはエイベックスで、中国マーケット向きに進めている映画のストーリー・ミーティング。アメリカのテレビドラマの脚本作りはショー・ランナーと呼ばれる指揮官の下、複数の脚本家が集められて行われるのだが、日本でも作品の内容次第ではそういったやり方を模索していきたいと思っている。
19:00には、最近お気に入りの「CHEF'S」へ。音楽プロデューサーの須藤晃さんと食事。僕が映画製作をやめられないのは、映画製作が「祭り」でそこでいつまでも踊っていたいからなのだが、最近の製作現場はもはや「祭り」ではなくなってしまって「工場」になってしまっているという話をする。須藤さんによると、音楽も同じような状況らしい。
まあ、僕は踊れる限り踊り続けますが。