January 28, 2008
「ハゲタカ」の夜
フィリップ・リーと食事していたら、『鬼武者』を監督するクリストフ・ガンズにばったり会い、パパドゥの山田社長から電話が入って、「ハゲタカ」を演出した大友さんと飲んでるから遊びに来ない?とお誘いが。プロデューサーの訓覇さんや演出の堀切園さんもいて、ものすごく刺激的で楽しい夜になった。
前にも書いたが、「ハゲタカ」は素晴らしいドラマだった。それは、リアリティを構築できているからであり、日本ではものすごくハードルの高い作業である。
舞台劇のような間で「お芝居」を演じようとする俳優、エキストラにしか見えないエキストラ、舞台中継のようなお約束のカット割りで空間を切りとるカメラワーク。同じNHKのドラマでも、「感染爆発」なんかはその典型例だった。
もちろん、そういった醍醐味を味わうべき映画もあるが、それはそれでものすごく高度な世界を構築しなければならない。日本は、どっちつかずの中途半端な作品がほとんどなのだ。
January 18, 2008
『クローバーフィールド HAKAISHA』
今日は、47歳の誕生日。
楽しみにしていた『クローバーフィールド』が公開されたので、観に行く。子供の頃に怪獣映画を観て味わった興奮が甦る。残念だったのは、怪獣映画に不可欠なカタルシスがなかったこと。あと、カメラがずっと激しく揺れているから、乗り物酔いする人には向かない。
製作費は2500万ドル。アメリカのパニック映画としては、かなりリズナブル。フェイク・ドキュメンタリーだからスターは使わなくていいし、ハンディカメラ(という設定)の利点を活かしたスマートな企画だ。
僕も『ノロイ』を作っていた頃に、日本がどこにあるかも知らないようなアメリカの田舎の家族が日本に来て、ゴジラのおもちゃを手放さない子供が「日本には怪獣がいるんだよ」と言ってたら、本当に怪獣が現れて襲われるというのをその子供が撮影するハンディカメラだけで見せるというフェイク・ドキュメンタリーを考えていた。
明日は、寒い日本へ帰る。
January 17, 2008
LAは霧

::霧の中を歩く。
今朝のLAは霧。トレッキングに行ったら、山の上は晴れていたが、下界はすっぽりと霧に覆われていた。
昨日は11:00からオズラで、スト後に動くプロジェクトについてロイと打ち合わせ。
15:00には紀里谷監督宅へ。子供の頃に観たアメリカのテレビドラマに登場して憧れたスタイルの家。リチャード・ノイトラという超有名な建築家のデザインで、原型をとどめている稀少物件だそうだ。リビングからはLAが一望できるのだが、すっかり話し込んで、気が付いたら見事な夜景になっていた。
夜はトーランスまで遠出し、小峰くんお薦めの「柚」へ。
今朝は社内会議の後、ハリウッドで編集の仕事をしている、横山智佐子さんと会う。『グラディエーター』『ブラックホーク・ダウン』『アメリカン・ギャングスター』などのリドリー・スコット作品では、編集の名手ピエトロ・スカリアの助手を務めている。羨ましい。
January 11, 2008
LAの濃厚な夜

::ここは、BRIDLEWOODというワイナリー。
ハリウッドはWGAのストが続いていてスローなので、昨日はオフを取り、サンタ・バーバラのワイナリーを巡る。これまでは空振り続きだったが、今回は「LINCOURT」というお気に入りのワイナリーと出会えたので、ハッピーだった。
今日は、16:30から20世紀フォックスで、会長のジムと海外買付担当副社長のトニーと会い、ある企画を提案。その場でジムのGOサインをもらう。
ディベロップメント・オフィスで社内会議を行った後、19:00に「ととらく」へ。岩井俊二監督、紀里谷和明監督、北村龍平監督という「濃い」メンバーで食事。今夜の岩井監督は、子供の頃に観た暗いアニメ番組から受けたトラウマについて、延々と語っていた。ハリウッド情報を交換したりもして、有意義でとても楽しい食事会だった。
夜は、見逃していた『レミーのおいしいレストラン』をようやく観る。素晴らしい! このレベルの作品を作り続けているピクサーは本当に凄い。
January 03, 2008
『ゾディアック』
正月休みは、映画館へ。『ボーン・アルティメイタム』と『アイ・アム・レジェンド』を観て、ハリウッド映画ならではのスピード感と密度に満腹になった。
今朝は、大晦日に録画しておいた「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない病院24時」を観る。さすがにマンネリ。
部屋の片付けを始めるが、軽く3日はかかりそうなので、すぐにめげて、『ゾディアック』を観る。凄い! 退屈という人が多かったが、僕はぐいぐい引き込まれて、2時間37分をあっという間に観た。当時のサンフランシスコを再現し、この題材で6500万ドルを費やすハリウッドに感服。さすがに地味すぎて、興行的にはダメだったのだけど。でも、手軽に当たる映画ばっかり作っていたら、足腰が弱くなって映画は滅びる。
夜は、「神楽坂ホン書き旅館」を読む。『帝都物語』や『帝都大戦』の脚本を書くために籠もっていた旅館「和可菜」の物語。懐かしい。