September 27, 2007
『夢で逢いましょう』

::ひさうちみちお、辰巳琢郎、生瀬勝久、神戸浩、紅萬子、
川崎ゆきお、村上知彦、手塚眞、利重剛、あがた森魚など、
マイナーメジャーな人たちが総出演している。
大学時代、プロデューサーになろうと決めた僕は、同じ大学の自主映画作家が撮る8ミリ映画を2本プロデュースした。尾崎将也監督の『空気のかんづめ』と植岡喜晴監督の『夢で逢いましょう』だ。
『夢で逢いましょう』は、天国と地獄、夢と現実とが交錯するシュールなスラップスティック・コメディ。植岡さんは今でも映画美学校の先生をしながら自主映画を撮っているが、かつて『精霊のささやき』というファンタジー映画を監督してもらい、『帝都大戦』の脚本を書いてもらった。

::前列左端が増井くん、中央が辰巳琢郎さん、右端が僕。
中列、辰巳さんの右が神戸浩さん、その右がひさうちみちおさん。
後列右から、尾崎くん、手塚くん、植岡監督。
そう言えば、この映画も「芝川邸」で合宿して撮影していた。
今夜はその植岡監督、スタッフとして参加していた増井公二くん(最近では「893239」をプロデュース)、おかまの悪魔役で出演していた手塚眞くんと会った。4人で会うのは、25年ぶりだろうか。昔話に花が咲き、当時の自主映画作家たちがほとんどみんな映像業界に残っていることを知る。ちなみに、尾崎くんもフジテレビのヤングシナリオ大賞を受賞し、脚本家として活躍している。
September 22, 2007
芝川又右衛門邸

::かつての「いちせ会」スタジオ。
矢野くんは、今や衆議院議員。
高校時代、国語の芝川先生の家に洋館があり、しかも今は使っていないと聞いた僕らは、そこをスタジオとしてお借りして、自主映画を撮っていた。僕らはそこを「芝川邸」と呼び、だんだん図々しくなって、勝手に寝泊まりするようになり、台風の場面を撮影するために窓ガラスを割ったり、部屋を水浸しにしたりして、ついには、出入り禁止になった。
仲間の一人、神戸新聞に就職した矢野くんから、芝川邸は武田五一という有名な建築家が明治時代に建てた名建築で、阪神淡路大震災で被災したらしいと聞いたのは、ずいぶん後のことだ。
その芝川邸が愛知県犬山市の「博物館明治村」に移築され、今日、一般公開された。わずかながら移築費用を寄付させていただいた僕と矢野くんはお招きに与り、24年ぶりに芝川邸を再訪することができた。明治村を初めて訪れたのは、中学の遠足だったと思う。明治生まれの父の影響か、当時からレトロ好きだった僕はすっかり気に入ってしまい、その後も何度か訪れた。
僕にとって明治村は、日本で一番好きなテーマパークなのだ。そこに、僕が青春時代を過ごした場所が移築されるとは、運命としか言いようがない。
September 21, 2007
コ・フェスタ
昨日、日本に帰ってきた。
今朝は、BALI RELAXで体調を整え、バーバーサロン後藤で髪を切り、近所にオープンした蕎麦「たじま」でランチ。麺もつゆも、いまいち。
14:00にホテルニューオータニ幕張へ。ビル・コン、TBS映画部の平野くん、スクウェア・エニックスの和田社長、エイベックス台湾の宮崎さんと、コ・フェスタの「エンターテインメントグローバルミーティング」に出演。
経産省は日本のコンテンツ産業をグローバル化させたいとずいぶん前から言っているが、本当にそうしたいのなら、国がわれわれに何をしてくれるのかをもうそろそろ具体的に提示してもらわないと。でないと、僕たちは日本を捨てるしかない。僕たちには、日本がどうなるかなんて考えてる余裕もない。
経産省は、毎年、研究会を開き、意見をまとめるだけの繰り返し。問題点がはっきりしてもどうせ何もしないのなら、ほっといてくれと言いたい。
September 20, 2007
ユニバーサルスタジオ

::22年前のスタジオ・マップ。
「特攻野郎Aチーム」のショーが、
その後「マイアミ・バイス」ショーになり、
今は「ウォーターワールド」ショーになっている。
「アニマル・アクターズ・ステージ」だけが、
今でもそのまま残っている。
ユニバーサルスタジオへ初めて行ったのは、22年前。スタジオツアーのバスといくつかのショーしかなかった。Vアメリカの頃は、日本からゲストが来るたびに行っていた。僕自身が行きたかったからだ。
久々に行ったら、「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ライド」がなくなっていた。オープンした頃は3時間待ちだったが、それでも何度も並んだ。面白くて! 石橋凌さんも行ってみたいと言うので、「3時間並びますよ」と念を押したが、「大丈夫です」と言われて一緒に行ったら、2時間半くらい並んだところで「もう帰りましょう」と言われ、「せっかく並んだんですから」と必死に説得したのを思い出す。
Vアメリカ『NO WAY BACK 逃走遊戯』で、ここにある実物大のジャンボジェットのセットを使って撮影したときは感無量だった。
撮影所は、夢の工場。ここにはまだ、その残滓がある。今でも、ここの広大なオープンセットに来ると、わくわくする。
September 18, 2007
テストスクリーニング
8:30に「HEROES」のロケ現場を訪問。マシ・オカくんだけでなく、中村佐恵美さんや『SHUTTER』に出演したジェイムズ・カイソン・リーや「宇宙大作戦」のジョージ・タケイにも会えた。
11:30にはユニバーサルへ行き、ローレンス・グレイと打ち合わせ。
午後はオズラのスタッフと個人面接を行い、それぞれを叱咤激励。
19:30からは、『SHUTTER』の第1回テストスクリーニングに立ち会う。僕が想像した以上に観客が楽しんでくれているのが伝わり、安心する。上映後はフォーカスグループと言って20人くらいの観客を残し、リサーチ会社の人が誘導尋問をして、面白かった点や、退屈した点や、こうすればもっと楽しめたのにみたいな意見を聞き出していく。それはもう、名人芸の域だ。
これからの編集作業にとって参考になる意見をいろいろと聞くことができて、今日はとても有意義なテストスクリーニングだったと思う。
September 17, 2007
ジェームズ・キャメロン
10:00に、ジェームズ・キャメロン監督の最新作『AVATAR』のセットを訪ねる。まったく新しい撮影システムについて、キャメロン監督とファーストADのジョッシュが、詳しく説明してくれた。セットで見たことを漏らしてはいけないという書類にサインしたので、具体的なことは何も書けないが、8年間かけて構築したという最新テクノロジーは驚くべきものだった。映画は、2009年5月に全米公開予定。
ワーナーでのランチ・ミーティングがキャンセルになったので、オズラでランチを食べ、14:30にUTAへ。新しいビジネスの構想について相談する。
18:00にはフォックス・テレビジョン・スタジオで、デヴィッド・マデンと打ち合わせ。
ミホコが産休に入るので、夜は「The Ivy」でお別れディナー。『ゲット・ショーティ』や『ボディガード』にも登場するLA屈指のお洒落なレストラン。ここのストロベリー・ダイキリとタルトタタンは絶品!
September 16, 2007
SAN YSIDRO RANCH

::http://www.sanysidroranch.com/
左の建物がフロント、右の建物がレストラン。
週末を、LAから2時間ほど北へ行ったところにある「SAN YSIDRO RANCH」で過ごした。ヴィヴィアン・リーとローレンス・オリヴィエが結婚式を挙げた場所。ジョン・F・ケネディ夫妻のハネムーンの場所としても有名だ。フレッド・アステアも常連だったらしい。
緑に囲まれたのどかな空間に、コテージが点在している。ずっと前から来たいと思っていたのだが、週末はなかなか予約が取れず、今回はラッキーだった。

::置物のセンスもいい。
泊まったのは、「Gardenia」というコテージ。天井が高くて広いリビングルームに、快適なベッドルームとバスルーム。明るく、開放感に満ちている。パテオには、アウトドア・ジャクージもある。サンタ・バーバラのリズナブルで美味しいワインも数多く揃っているし、従業員もみんな、明るくて親切。マッサージも最高。
脚本も読めたし、お気に入りの場所をまたひとつ発見することができて、ハッピーな週末だった。
September 14, 2007
LAも秋の気配
昨日は10:00に『SHUTTER』の編集室へ行き、午後はオズラでロイと打ち合わせ。
19:30からは「Jinpachi」で、「モザイク」のグロリア・ファンと食事。マシ・オカくんもジョインする。「モザイク」は『バットマン ビギンズ』などを作っている製作会社だが、マネージメント部門もあって、マシ・オカくんはクライアントの一人なのだ。グロリアは製作部門のエグゼクティブ。日本の映画や漫画が大好きで、しかも食通だから、いつ会っても楽しい。
今朝はトレッキングした後、10:00からフォックスで『SHUTTER』のプロモーション打ち合わせ。
午後はオズラで、社内のディベロップメント・ミーティング、『感染』のリメイク契約についての電話会議、落合監督との打ち合わせを続けて行い、19:00には「ととらく」へ。LA滞在中の石橋凌さん、落合監督、オズラの創立メンバー・小峰くんと食事。
September 10, 2007
眼は大切に

::豆腐チゲ。しっかり辛くて、美味い。
昨夜は、コリアン・バーベキューを食べに、コリアン・タウンの「SOOT BULL JEEP」へ。肉も美味しく、チゲも美味かった。
今朝は7:00からトレッキングして、10:00からディベロップメント・オフィスでステータス・ミーティングをし、11:00からはUTAで打ち合わせ。
ミホコの作ってくれた弁当を車で食べながら、12:30にビバリーヒルズの眼科へ。ハイテク機器が揃った、最先端と噂の眼科。タイムトンネルみたいな機械を覗くと、砂漠の一本道に赤い気球が上がっている写真が見えるのだが、何をどうやって検査されているのか、まったく不明。次は文字と数字を読み取る視力検査。今はもう、壁に貼ってある紙を読むわけではないんですね。それから、眼の筋力をテストされたり、眼球の裏側の細胞をチェックされたり、レンズの状態を検査されたりした結果、まったく問題なしと言われてほっとした。
仕事柄、とくに眼は大切にしないと。
September 07, 2007
寂しい夜
『8マン すべての寂しい夜のために』という映画がある。映画と言っても映画館では公開されず、東京ドームで2回だけ上映された。僕は招待券をもらって興味本位で観に行ったのだが、題名通りの「寂しい夜」だった。
東京ドームに入って、まずびっくり! 誰もいないのだ。いや、よく見ると、100人くらいはいる。でも、あちらこちらに散って座ってるから、ほんとに寂しい。
上映が始まると、またびっくり! 映画で爆発が起きると場内に仕掛けられた火薬が爆発したり(と言ってもしょぼい花火程度)、映画で歌が流れるとメインスクリーン脇の画面にカラオケのように歌詞が流れたりした。
舞台挨拶では出資した会社(この映画の後、倒産したらしい)の社長が、アクションのない「8マン」に引け目を感じているのか、「この作品はフィルム・ルノアールです」と言っていた。ルノアールじゃ、喫茶店だって。
September 04, 2007
マシ・オカくん

::「HEROES」の撮影見学を約束して別れる。
全米1位のテレビドラマ「HEROES」でヒロ・ナカムラを演じ、人気爆発のマシ・オカくんと会う。決め台詞「ヤッター!」は今や流行語だ。本名は、岡政偉。日本生まれの日本人で、今も日本国籍。IQ189という天才的な頭脳を活かし、ILMでプログラミングの仕事も続けている。
日本の撮影現場を覗いてみませんかと誘い、『GOEMON』と中田秀夫監督が撮影中の『L』のセットへ。日本にはユニオンがないことやスタジオのぼろさやクラフトのしょぼさや日本映画の平均製作費が「HEROES」の1エピソードよりも少ないことにびっくりし、スタッフのきびきびした動きとセットアップの早さに驚き、それは日本映画のスタッフと俳優が映画をすごく愛しているからに違いないと感動していた。その愛情を、金儲けしか考えていない映画会社やテレビ局に利用されていたりするのだが。
それはさておき、オカくんはすごく楽しくてチャーミングな人だった。