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July 30, 2007
スト

昨日はデヴィッドのマッサージを受け、14:00から落合監督と、18:00からロイと打ち合わせ。

最近は誰と会っても、来年のストの話題になる。ハリウッドでは来年7月から、DGA(監督組合)、WGA(脚本家組合)、SAG(俳優組合)などが一斉にストに入って、少なくとも半年は映画製作がストップすると言われている。

19:30からは「TAKAO」で、岩井俊二監督と食事。監督はいつになくハイで、新作の構想や監督がはまっているマンガの話題で盛り上がる。

今日は11:30に編集室へ。僕が編集したバージョンを落合監督と見る。監督も満足してくれたので、これをベースに監督とマイケルとで明日から細かく直していく。

16:00にはサンフォードとアレックスが編集室に来て、VFXショットの確認。

19:00にはオズラへ戻り、フォックスから届いた『SHUTTER』の特報をチェック。明日は日本へ帰る。



July 28, 2007
『SHUTTER』編集中

knue.jpg
::マイケルは腕も良くて気も合ったから、楽しい3日間だった。


木曜から3日間、編集室に籠もって編集作業。編集のマイケル・クヌーは、『ヒドゥン』や中田秀夫監督の『ザ・リング2』もやったベテラン。

大幅に構成を入れ替え、無駄なものをどんどん削っていく。せっかく手間暇かけて撮った恐怖描写も、効果のないものは外し、効果があっても全体のバランスを崩すものは捨てていく。監督は撮った素材をできるだけ使おうとするが、説明過多は退屈なだけだし、サービス過剰は肝心な決めショットのインパクトを弱めてしまったりする。あと、恐怖描写が怖いか怖くないかは、俳優のリアクションの演技に大きく左右されるから、それも細かくチェックして、入れ替えたり、短くしたり、編集のリズムを変えたりしていく。

アメリカ映画は日本映画と違って、いろんなアングルから撮った素材がたくさんあるから、編集次第で映画の印象は見違えるように変わっていく。編集は本当に楽しい。今日までの3日間で24分削れて、96分になった。



July 26, 2007
明日から編集室

今朝は7:30からラニオン・キャニオンでトレッキングし、10:00にビバリーヒルズのフォーシーズンズへ。パラマウントのインターナショナル部門社長アンドリューと打ち合わせ。

11:30には『SHUTTER』の編集室へ行き、ディレクターズカット前のラフカットを見る。まだ、2時間。何とか100分以内に削りたい。明日から数日間は、落合監督には休んでもらって、僕が編集室に入る。

「寅福」でランチを食べ、オフィスに戻ってデスクワーク。

17:00には、マネージメント会社「モザイク」の紹介で、NorAと会う。北村龍平監督作品『ラブデス』の主演女優。北村監督のアメリカでのデビュー作『MIDNIGHT MEAT TRAIN』にも抜擢され、LAで英語特訓中とのこと。

17:30からはオズラで、いくつかの企画についてディベロップ・ミーティング。夕飯は、家で豚しゃぶ。



July 23, 2007
LAは夏!

最近、なるべく機内食を食べないようにしている。いつも機内食を食べた後に胸焼けするなと思っていたら、知人から「食中毒を出さないようにものすごい量の添加物を使ってるから、機内食は食べない方がいい」と忠告されたからだ。今回もケンケンに買ってきてもらった弁当を食べ、その後はLA到着まで熟睡。

今日はディベロップメント・オフィスでステータス・ミーティングをした後、20世紀フォックス会長のジムと「スパゴ」でランチ。日本映画界の悲惨な現状を伝える。

17:00からは、『ALONE』というタイ映画の試写を観る。分離手術を受けたシャム双生児の女性が主人公のホラー。予想通りのどんでん返しだった。

夜は、韓国ホラー『箪笥』を観る。こちらは、姉妹の話。こっちも結末は予想通りだったが、姉妹を演じる少女たちが巧く魅力的で、演出もセンスが良いので楽しめた。ドリームワークスが製作しているリメイク版も楽しみだ。



July 20, 2007
「刑事コロンボ」

昨日は念願の赤坂「フリッツ」へ行き、「スペシャルカツカレー」を食す。カツもカレーも大満足! 半熟玉子も完璧!

12:30から松竹で、『怪談』製作委員会。オフィスへ戻って、三宅隆太監督作品のプロット打ち合わせ。夜は銀座の「萬久満」でエイベックスの荒木さん、剱持さんと会食。

家に帰って「刑事コロンボ/意識の下の映像」を観る。最近、コロンボにはまっている。しかし、コロンボというのはホントに嫌な奴だ。ちょっとした油断や罪悪感をネチネチと責めてくる。視聴者は、コロンボの名推理に喝采するというより、犯人の弱さに痛みを感じて共感する。その構造が画期的だ。

今日は近所の「田はら」で評判の「アジフライ定食」を食べたが、油が悪くて期待外れ。木のカウンターにビニールが敷いてあるのもいただけない。

午後は、コンボイハウスで今村社長と、日本テレビで映画センター長に昇進された奥田さんと打ち合わせ。明日からLAだ。



July 18, 2007
♪世の中、間違っとるよ〜

最近、取材を受けると、必ず「邦画バブル」と言われる。たしかに製作本数の多さはバブルな感じだが、製作現場の貧しさは変わっていない。

日本を代表する撮影監督でも月額120万円くらいが上限だろう。ということは、もし仮に一年フルに働いたとしても1440万円。しかも、テレビ局が製作する大ヒットが保証された(というか金儲けのためだけに作られている)映画でも相場は80万円くらいだ。となると、フルで働いても年収1000万以下!

何とかベースアップを図りたいが、出資者の了解を得るのは難しい。できるだけ安く作って、できるだけ儲けたいという日本的な貧乏根性が抜けないからだ。これでは、いつまで経ってもダイナミックな日本映画は生まれない。しかも、提出した予算表を見て、「スタッフのギャラ、高すぎるよ」と言うテレビ局社員の年収が2000万円を超えていたりする。

「♪世の中、間違っとるよ〜」と、まさしく植木等の言うとおりだ。



July 08, 2007
くだらない映画、最高!

『うずまき』や清水崇監督の「怪奇大家族」などの脚本を書き、映画ライターでもあった新田隆男くんが亡くなった。十数年前、僕がVアメリカを作っていた頃、彼は東映ビデオの宣伝部にいて、いつも日本から取材の人たちを連れきてくれた。彼を偲んで、Vアメリカの頃のことを、この後何回かに分けて書いていこうと思う。

今日は11:30から、来月から撮影に入る新作映画のヒロインと、ランチしながら初の顔合わせ。午後はその映画について、先週受け取った改訂稿の感想やキャスティングなどの状況を、監督と話し合う。

夜は「日本で撮影できるどうか検討してほしい」とフォックスから送られてきた脚本を読んで早めにベッドに入り、『タラデガ・ナイト オーバルの狼』を観て笑い転げる。ウィル・フェレル最高! ほんとにくだらなくて、嬉しい。しかも、ちゃんと金かけて作ってるし。

知り合いの死が続いて、最近どうにも元気が出ないが、今夜は安らかに眠れそうだ。