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May 25, 2006
オウノー!

towerofterror.jpg
::ホテルの名は、「The HOLLYWOOD TOWER Hotel」。


日本のディズニーシーに「タワー・オブ・テラー」がオープンする。廃ホテルのエレベーターという設定のカーゴに乗る、フリーフォールタイプのスリルライドだ。

最初に乗ったのはフロリダのディズニーMGMスタジオで、10年前になる。カーゴのシートには4人並んで座ったのだが、隣はアメリカ人の小さなガキだった。安全バーを係員が下ろしたが、僕のお腹が邪魔で、バーが下りきらない。隣のガキは、「オウノー! オウノー!」と叫びながら、安全バーを必死に下げようとしている。しかし、カーゴはそのまま急上昇。ガキは最後まで、「オウノー!」と泣き叫んでいた。

最近、LAのディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークで乗ったときは、一人ずつのシートベルトに改善されていた。でも、隣の200キロくらいありそうなアメリカ人のおばちゃんは、泣き叫びながら宙に浮いていた。重い人ほど、浮くものなのか?



May 22, 2006
長野ロケは続く

kizakikoderoke.jpg
::水がらみの撮影は大変だ。


一昨日は仁科神明宮でロケしていたが、昼過ぎからの豪雨で午後の撮影は中止になったので、「安曇野 翁」へ行って、美味しい蕎麦を食べた。

昨日は朝からすっきりと晴れ、午前中は仁科神社で、松子がお園に金を渡す場面を撮影。お園の名台詞「これが今生の別れとなるのかもなあ」の場面だ。

午後は木崎湖畔で、佐智が珠世をモーターボートで迎えに来る場面を撮影。日曜ということもあって、多くのギャラリーが集まったが、みんな双眼鏡を持っている。双眼鏡って、みんな持ってるもの? 夜は、ホテルの「吉兆」で松嶋さんたちとすきやきを食べた。なぜ、大町に「吉兆」が?

今日も気持ちよく晴れ、昨日に引き続き木崎湖畔で、金田一が沈みかけたボートから珠世を救出する場面を撮影。松嶋さんの撮影終了を見届けて、東京へ。

20:30からは、ニューリージェンシーのサンフォードたちと、乃木坂の「ステーキハウス ハマ」で会食。



May 19, 2006
黒部ダム

ropeway.jpg
::下に見えるのが黒部湖。
  支柱のないロープウェイは結構スリリング。


昨日の深夜、長野県大町市に来た。まだ桜も咲いていて、雪も残っている。

今日は雨で撮影が中止になったので、キャスティングの山ちゃんとドライバーのケンケンと、子供の頃から行きたかった黒部ダムへ行く。玄関口である扇沢までは、大町から車で20分。扇沢から黒部ダム駅までは、トロリーバスで15分。220段の階段を上って、展望台に出ると、黒部ダムが一望できた。

『黒部の太陽』や「プロジェクトX」で難工事だったことは知ってはいたが、実際に目の当たりにすると、とてつもない偉業であったことを実感する。大雨の中、ダムを徒歩で横切り、地下ケーブルカーと立山ロープウェイを乗り継いで、大観峰まで行く。見渡す限りの雪原が黒いのでなぜかと思ったら、黄砂だという。

夜は、白馬まで行き、「はくばの豚」の「白しゃぶ」を食べた。にごり酒、豆乳、ニンニク、昆布から成る出汁と豚は美味しかったが、つけ汁のレモン醤油がしょっぱくて台無しだった。



May 13, 2006
続・電化製品が好きだ

石坂浩二さんの事務所にいた頃、家庭用に売り出されたワープロのCMに石坂さんが出演して、事務所にワープロが届いた。活字好きだったから、大学生の頃は和文タイプを使ったりもしたが、不便極まりなく、ワープロと出会ったときの興奮は忘れられない。

今では考えられないが、その頃のワープロは1行しか画面に表示されず、ページ全体がどうなっているかわからなくて困ったけど、それでも十分に感動した。自分で買うことができたのは、88年になってからのことだ。

その年、携帯電話も香港で初めて買った。日本より一足先に、ポータブルの携帯電話が発売されていた。と言っても、かなり重く大きかった。頭を殴ると人が殺せたから、携帯電話は香港ではその頃、「ヤクザのお兄さん」というニックネームで呼ばれていた。しかも通話していると、15分くらいでバッテリーが切れた。

それでも、大阪万博で見た無線電話機が現実のものになったというだけでわくわくした。



May 12, 2006
許しがたい駄作

ozlastaff.jpg
::LAスタッフ。左から、オズラのミホコ、ヒロコ。オズの浅田、桜井。


日曜からLAにいる。最近、日本で映画館に行く時間がなかったので、LAで映画を3本観た。

『M:i:III』サービス満点で面白くないわけではないが、本来は魅力となるべきリアリティのない虚構性と、中途半端に深刻なドラマとのバランスが悪い。

『ユナイテッド93』現実の壮絶さとはほど遠い感じがして、嘘っぽさを感じてしまい、感動できなかった。

『ポセイドン』オリジナル版の『ポセイドン・アドベンチャー』は、無償の愛の美しさを描いた、僕の人生を変えるほどの傑作だったが、リメイク版は許しがたい駄作。予想はしていたが、ここまでひどいとは。登場人物が描かれないうちに船がひっくり返るから、後は退屈なアクションを見るだけ。台詞や状況設定の酷さと98分という短い上映時間から推測するに、登場人物を紹介する場面は撮影したけど、あまりに酷くてほとんど切ったのだと思う。

こんな脚本に180億円も費やすなんて、ハリウッドの病状は深刻だ。



May 07, 2006
電化製品が好きだ

電化製品が好きだ。新しい電化製品が出たと聞くと、血が騒ぐ。

カラーテレビが我が家に来たのは、小学6年生の頃だったか。着色したような不自然な色合いが好きだった。

クーラーが来た日のことも忘れられない。冷えるまでに30分以上かかったと思うが、冷えた部屋に入った瞬間のひんやりとした幸福感は、今でも鮮明に憶えている。

コピー機も最初の頃は青い紙に白い文字だったから、白い紙に黒い文字でコピーできるようになったときには、なんて便利なんだと感動した。

最初に買ったビデオデッキは、今はなきベータだった。60分しか録画できないテープが4000円くらいしたと思う。だから、番組を全部は録画できなくて、ハイライトシーンだけを録画していた。

レーザーディスクなんか、機械が高くて買えなかったから、大好きな映画のディスクだけ買って、七色に反射する板を眺めていたのを思い出す。最初に買ったディスクは『細雪』だった。



May 05, 2006
20世紀フォックス

foxstudio.jpg
::フォックス・スタジオ。
  奥に見えるのは、『ダイ・ハード』のナカトミプラザ。


20世紀フォックスとファーストルック契約を締結したことが、アメリカの業界紙で発表された。日本人プロデューサーとしては、間違いなく史上初だと思う。

ファーストルック契約とは、契約したスタジオ(アメリカの大手映画会社のことをスタジオという)から契約料をもらう代わりに、僕の企画を最初に(ファースト)見せますよ(ルック)という契約。で、スタジオがパスすれば、ほかのスタジオにその企画を持って行くことができる。

アメリカのスタジオはどこでも、ヒットメイカーとして定評のあるプロデューサーや監督や製作会社とファーストルック契約を交わしている。つまり、僕もヒットメイカーとして認められたということだ。ちなみにフォックスは、監督だと、ジェイムズ・キャメロン、リドリー・スコット、バズ・ラーマン、プロデューサーだと、アーノン・ミルチャン、ジョン・デイヴィスらと契約を交わしている。

『THE JUON/呪怨』がアメリカで大ヒットした後、多くのスタジオから契約したいとラブコールをもらったが、フォックスに決めたのには、3つの理由がある。

その1。会長のジム・ジアナポリスが自ら熱心に口説いてくれたこと。

その2。ファーストルック契約の対象は英語映画なのだが、日本語映画にもぜひ出資したいと言ってくれたこと。テレビドラマに毛の生えたようなものじゃない日本映画を作るには、もっとダイナミックな投資を発想できるプレイヤーが必要なのだが、日本国内では見つかりそうもなかった。近い将来、アメリカ資本の日本映画を作りたいと思っている。日本は外圧によってしか変革できないのかと悲しくなるが。

その3。昔から、自分の映画の冒頭にフォックスファンファーレが付くのが夢だったこと。正直に言うと、これが最大の理由かもしれない。



May 04, 2006
映画はこうやって作られるべきだ

oohiroma.jpg
::神業のライティング。


今日から、再び犬神家大広間の撮影。学生時代、一緒に映画製作をしていた佐竹くんが撮影見学のために上京したので、一緒に東宝スタジオへ。学生時代に金田一の8ミリ映画を監督したと前に書いたが、僕が金田一を、彼は古館弁護士を演じた。まあ、演じたというほどのものではないが。ちなみに、彼は今や大学教授だ。

犬神家勢揃いの日は、それぞれのキャストのマネージャや専属ヘアメイクが加わって、セットは混雑する。しかも今日は取材日なので、記者たちも加わって、ステージは大混雑。さらに、午前中には日経新聞の三宅さんと玉利さんが、午後にはコンテンツ議連会長の甘利明議員が見学に来る。

市川監督は、カメラアングルにもライティングにも演技にも、1カットごとにますます細かい注文を付けている。決して妥協しない。だから、時間がかかる。ということはつまり、お金がかかる。でも、映画とはこうやって作られるべきだとあらためて思う。



May 01, 2006
沼田曜一さん

沼田曜一さんが亡くなった。『リング』のキャスティングをしていたとき、山村老人役には沼田さんがいいと言ったのは、中田監督だった。中川信夫監督へのオマージュの意味もあったのだと思う。『リング2』ではプールに入っていただき、『修羅雪姫』では殺陣もやっていただいた。ご冥福を祈ります。

今日は9:30に東宝スタジオへ。『犬神家の一族』は、那須神社の場面を撮影している。大山神官役の大滝秀治さんは、前作と同じ役での出演。『帝都物語』以来、19年ぶりにお会いした。

撮影の合間に、中田秀夫作品のスタッフルームに顔を出す。製作予算がまだはまっていないので、どういう解決策があるかを、ライン・プロデューサーの藤田さん、チーフ助監督の佐伯くんと話し合う。

17:00にはマックレイへ。清水監督、優香さんと『輪廻』DVDのコメンタリー収録。終了後は、みんなで「翁」へ移動。季節のそば「さくら」を堪能した。