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January 27, 2006
『犬神家の一族』

inugami.jpg
::左から、角川映画の黒井社長、市川崑監督、
  27年ぶりに金田一耕助を演じる石坂浩二さん。
  後ろに座っているのは、佐清? 静馬?


12:30に角川大映スタジオへ。『犬神家の一族』の製作発表記者会見。

僕は先週、45歳になったが、市川崑監督は90歳。年齢が倍も離れている監督と仕事させていただく機会など、滅多にあることじゃない。気がつけば、自分より若い監督との仕事が増えて、勉強する機会が少なくなってしまった。今回はとにかく、勉強させてもらいたいと思っている。

『犬神家の一族』を観たのは高校1年のとき。当時の日本映画は、貧乏くさくて面白くないものばかりだったから、衝撃的だった。豪華絢爛。陰惨な連続殺人を描いているのに、明るく乾いていて軽妙。ビデオなどない時代だったから、毎日のように観に行った。入れ替え制じゃないから、続けて何回も観た。

8ミリ映画を作っていたから、当然のようにパロディも作った。僕が監督して、僕が金田一を演じた。(しつこいようだが)痩せていたし、髪が長くてもじゃもじゃだったから、我ながらぴったりだった。

だから、市川崑監督作品、しかも、金田一シリーズをプロデュースするなど、僕にとっては夢のような出来事なのだ。本物の映画監督による、本物の映画を期待してください。



January 26, 2006
とんかつ

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::僕の家族。歩いて笑ってお喋りするベイブ。
  とんかつがやめられなくてごめんなさい。


8時過ぎに電話があって、シャノンがビデオ会議をしたいから、今すぐソニーへ来いと言う。結局、LAと回線がうまくつながらず、電話会議になる。

無意味なことに時間と労力を費やしたストレス解消に、銀座「かつぜん」へ。4500円の黒豚ロースかつ定食を食べる。何でそんなに高いのか、前から気になっていた。食材にこだわっているからなのだろうが、これならやっぱり「すずき」の方が美味い。ちなみに、かつ丼は2800円。大学の学食のかつ丼は230円だった。毎日、かつ丼を食べていた。

『リング』シリーズの頃は、日劇での初日舞台挨拶に立ち会う前に、銀座「梅林」でスペシャルかつ丼を食べてから行った。舞台挨拶が早いときは、店に頼みこんで、開店前の準備時間に食べさせてもらったりもした。結局、ある作品でジンクスが破れ、それ以来、行かなくなった。

『ベイブ』を観たときは、もう豚は食べないと誓ったのに。とんかつはやめられない。



January 16, 2006
脚本会議

scriptmeeting.jpg
::右から、マンデートのネイサン、ドリュー、ゴーストハウスのマイケル、
  脚本のスティーブン、通訳の浅田、清水監督。


アメリカ側のプロデューサー・チームと脚本家のスティーブンが来日して、『THE GRUDGE 2』の最終脚本会議が連日行われている。

朝9:30から夕方まで缶詰めになって、1シーンずつ議論し、隣室で脚本を書いてもらうという作業。クランクインが1カ月後に迫っているので、かなり切迫した状況だが、我ながら素晴らしいアイデアが次々と湧いてきて、脚本はかなり良くなったと思う。今日は最終日。マンデートのネイサンが帰国するので8:30にスタートし、午前中に無事終了。

午後は、13号埋立地で行われている黒沢清作品のロケに顔を出し、オズに戻って中田秀夫作品の美術打ち合わせ。メインのセットのイメージボードを描いてもらったので、セットのあり方や方法論について意見交換する。

15:00からは角川映画で市川崑作品の打ち合わせ。

19:30からは、優香さんとマネージャの津嶋さん、新井さん、山根くんと『輪廻』のお疲れさま食事会。



January 12, 2006
黒沢清監督

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::羽田のロケ現場で。


新年早々、6日からJホラーシアター第4作の撮影が始まった。メインの舞台が埋立地なので、連日朝から東京湾沿いを転々としている。とにかく、寒い。オールスタッフの顔合わせで、僕は「寒い時期の撮影なので、健康に気をつけましょう」と月並みな挨拶をしたが、黒沢清監督は「冬の光線は素晴らしい。撮影には最高の季節だから頑張りましょう」と話した。まあ、これが僕が監督に向かない理由ですね。

黒沢監督には『血を吸う宇宙』と『輪廻』の2作品に俳優として出演していただき、『呪怨』では監修をしていただいたが、監督として仕事を一緒にするのは初めて。しかし、黒沢監督の演出は的確で早い。迷いがまったくないのだ。

今日はロケに顔を出した後、来日しているサミュエル・ハディダと会って雑談し、オズで『THE GRUDGE 2』の打ち合わせ。

19:00からは瀬戸朝香さんと所属事務所の出來社長と久々に会食。いっぱい笑って元気になった。



January 03, 2006
思い出のテレビドラマ

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::山さん。


今日から「古畑任三郎 FINAL」が始まった。子供の頃はテレビっ子だった。大人向けのドラマを、親に隠れて夜遅くまで見ていた。カラーテレビがわが家に来た日のことも鮮明に憶えている。小学校から帰ってきたら、父が相撲を見ていて、力士が肌色をしているのでびっくりした。

でも、最近、テレビドラマをほとんど見なくなった。視聴者に媚びた安直なものや保守的なものが多いのが原因だ。リアルタイムのメディアであるテレビは、実験精神を忘れてはいけないと思う。というわけで、思い出のテレビドラマを挙げてみる。

「ウルトラQ」映像体験の原点。「ゴーガの像」の放送日、京都に墓参りに行くことになり、僕は留守番すると言い張ったが、7時までには帰るからと親に説得されて行ったら、渋滞で家に着いたのは7時20分すぎ。ラストシーンしか見られなかった。再放送なんて知らなかったし、ビデオもない時代だから、もう一生見られないと思って泣いたのを憶えている。

「王様のレストラン」コメディドラマの最高傑作のひとつだと思う。

「踊る大捜査線」第1話を見たときの衝撃は忘れない。日本映画はテレビドラマに負けたと思った。ファンとして言わせてもらうが、番外編を粗製濫造して名を汚さないでほしい。

「想い出づくり」主人公の3人より、田中美佐子に痺れた。

「怪奇大作戦」京都でたまたま訪ねて気に入った寺が、「京都買います」のラストで美弥子が仏像に変身する寺だと知って、人間の記憶ってすごいと感心した。

「キイハンター」子供ながらに「♪ああ 昨日恋して燃えて 今日は敵と味方のふたり」という歌詞に酔った。

「ごくせん」放送前はミスキャストでは?と心配したが、仲間由紀恵さんのまた新たな魅力が引き出された。

「こんな恋のはなし」このドラマで松嶋菜々子さんに魅了され、『リング』に出てもらった。ビデオ化されないのが残念。

「木曜ゴールデンドラマ 国境の固き約束」2時間ドラマ黎明期の傑作。戦時下のヨーロッパが舞台で、実際にヨーロッパでもロケをしていた。石坂浩二さんが主演だったので撮影現場に遊びに行く機会があり、生田スタジオの食堂で夏目雅子さんとランチを食べた。あんなにオーラのある人に出会ったことはその後もない。

「猿の軍団」斉藤浩子の脚に惹かれて毎週見ていた。子供の頃から脚フェチだったことを痛感。

「四季・ユートピアノ」テレビというメディアの特性が活かされた、テレビドラマ史に残る傑作。DVD化してほしい。

「白い巨塔」もちろん、田宮二郎版。安易なリメイクはやめてほしい。『赤ひげ』のリメイクを見たときはフジテレビは気が狂ったのかと思った。作る方も作る方だが、出演する方も出演する方だ。

「大忠臣蔵」三船敏郎の大石内蔵助をはじめ、見事なオールスターキャスト。冨田勲の音楽も素晴らしかった。

「太陽にほえろ!」高校時代、パロディを8ミリで作り、僕は山さんを演じた。その頃は痩せていたので。

「トリック」仲間由紀恵さんの隠れた魅力を引き出した堤幸彦監督に脱帽した。

「花は花よめ」もちろん、吉永小百合目当てで見ていたが、子役の林寛子がホントに可愛かった。落合正幸監督が子役で出ていたと聞いたので、もう一度見たい。

「判決 生きる」仙道敦子さんのデビュー作。番組が始まることも知らなかったが、初回放送の朝、新聞のラテ欄で彼女のインタビューを読んでファンになった。

「非情のライセンス」天知茂のニヒル全開! 原爆孤児という設定もすごい。

「警部補・古畑任三郎」赤い洗面器のオチが知りたい。

「夢千代日記」ようやくDVDが出たので見直した。こういう良質なドラマはもう作れないのか?

「世にも奇妙な物語」ファンだったので、監督依頼がきたときは嬉しかった。高嶋政伸さん主演の「黒魔術」と、竹中直人さん主演の「切腹都市 ハラキリシティー」の2話を監督した。