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June 28, 2005
まぐろ一匹コース

今日は、『輪廻』の撮影最終日。朝から三崎港へ行く。今日も暑い。昼休みはキャスティングの山ちゃんと、港の近くのまぐろ料理「立花」へ。「まぐろ一匹コース」というのを食べてみた。梶取り(尾びれ)、白ブル(食道)など、食べたことのない部位が勢揃いだったが、美味くはなかった。珍しいものを食べたということで自分を納得させ、再び猛暑の撮影現場へ。3時過ぎに無事クランクアップし、スタッフ、キャスト一同、シャンパンで乾杯する。

都心へ戻り、天王洲のマックレイでオズのムービングロゴを確認し、銀座の鮨屋「池澤」でザナドゥーの沼田社長、松竹の秋元興行部長と会食した後、アオイスタジオで『ノロイ』の劇場予告をチェック。

そして、深夜0時からヴァージン六本木で『宇宙戦争』の先行オールナイトを観る。前半はさすがにハラハラドキドキさせられたが、後半はみるみる失速。謎の登場人物やしょぼい宇宙人や呆気ないエンディングに唖然とした。



June 27, 2005
『奇談』

13:00に調布の東京現像所へ。『奇談』の初号試写。

原作は、諸星大二郎先生の傑作コミック「妖怪ハンター/生命の木」。ヒロインの藤澤恵麻さんは、これが映画デビュー。稗田礼二郎役は阿部寛さんが演じる。二人とも素晴らしかった。

1972年の風景を求めて、岩手県、新潟県、静岡県など、いろんなところでロケした。大規模なセットも建てた。撮影は昨年中に終わっていたが、クライマックスが不満足だったので、スタッフとキャストを再び集め、大がかりな追加撮影も行った。そして、ダーク・ファンタジーの傑作が誕生した。

映画の完成度はポスト・プロダクションの過程で大きく変わる。プロデューサーが観客の目で的確な助言をすれば、驚くほど良くなるものだ。それなのに、日本ではポスト・プロダクションが軽視され、監督任せにする「無責任」なプロデューサーが多い。いや、「無能」と言った方が正しいだろう。



June 23, 2005
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」

barutan.jpg
::スクウェア・エニックスの和田社長(左)、林芳正議員(中)とバルタン星人。


昨日は、「日経新聞」「映画秘宝」の取材を受けた後、16:30に虎ノ門パストラルへ。林芳正議員主催の「平成デモクラシーセミナー」で、林議員とスクウェア・エニックスの和田社長とパネル・ディスカッション。

その後、林議員の議員在職10周年を祝うパーティがあり、顔を出したら、あきらかに場違い。一昨日にヨウジヤマモトで買った、お気に入りのバルタン星人のシャツを着て行ったのだが、残りの数百人は全員がダークスーツだった。

今日は10:15に早稲田大学へ行き、大学院で講演。午後は打ち合わせをいくつかした後、19:00にパルコ劇場へ。三上博史さん主演の「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を観たのだが、三上さんは水を得た魚のように輝き、面白くて圧倒された。でも、2時間歌いっぱなしだから、さぞかし疲れるだろう。終演後、楽屋へ挨拶に行ったら、「やっぱり、映画がやりたいよ」と言われたのが嬉しかった。



June 14, 2005
『ダーク・ウォーター』

12:00にロイ・リーのオフィスへ行って情報交換をした後、「Yabu」でいくらおろしうどんを食べ、ディズニーへ。

『仄暗い水の底から』のリメイク版『ダーク・ウォーター』がついに完成し、僕と中田監督のために試写をセッティングしてくれたのだ。ただのホラー映画のリメイクではない、美しい映画になっていたのが嬉しかった。全米公開は7月8日、日本公開は秋の予定なのでお楽しみに。

夜は、松嶋菜々子さんと所属事務所社長の中村ミカさん、真田広之さんたちと食事。松嶋さんと真田さんが会うのは『リング』の台湾キャンペーン以来だと言う。『リング』の大島ロケの夜、同じメンバーで夜中まで騒いだあげくに中田監督の部屋に侵入し、松嶋さんに監督の布団に入らせようとしたら、監督が目を覚ましたのであわてて逃げた。監督からは、物音がして起きたら女の人が立っていたのでびっくりしたと後で聞いた。映画製作の楽しい思い出は尽きない。



June 12, 2005
ぼやき監督

一昨日から、脚本家の奥寺佐渡子さんとLAに来ている。中田秀夫監督と将来やる予定の作品の脚本打ち合わせのためである。

中田監督は現在、トム・クルーズの会社で『the EYE[アイ]』のハリウッドリメイク版を準備中。LAから離れられないので、奥寺さんに飛んでもらったのだ。奥寺さんには、中田監督が来年撮る予定のJホラーシアターの脚本も書いてもらったが、その脚本も素晴らしかった。

打ち合わせの合間には、新居の家具や生活用品の買い出しに走り回る。部屋数が多いので、買い揃えなければならないものの数も半端じゃない。

夜はお気に入りのイタリアン「AGO」で、中田監督と奥寺さんと食事。アメリカ映画界の問題点についての中田監督のぼやきをひたすら聞く。監督の最近の口癖は「あー、やだ。やだ」で、ぼやきが話芸になってきた感がある。さしずめ、「ぼやき漫才」ならぬ「ぼやき監督」だ。



June 08, 2005
不思議な偶然

熊本で宴会した日、『輪廻』の出演者のひとりが、昔いた劇団の同僚と十数年ぶりに再会した。その同僚は俳優を辞め、「アーデンホテル阿蘇」で偶然、働いていたのだ。その数日前には、助監督のひとりが駅で携帯電話を拾ったら、偶然にも清水監督の妹さんが落とした携帯電話だった・・・。

僕も不思議な「偶然」体験を数多くしている。たとえば。LAにオフィスを開いたばかりの頃。アシスタントをやってくれることになった女性が、アメリカ人の結婚相手を紹介してくれた。「この人、どこかで見たことがあるような気がする」とは思ったが、思い出せない。それから数年して、神戸の実家に戻ったときに昔の写真を見ていたら、その人と一緒に写っている写真を見つけて鳥肌が立った。十数年前、僕が大学生だった頃に手伝った「特撮大会」というイベントに、その人はアメリカからゲストとして来ていたのだった。

「偶然」には何か理由があるのだろうか?



June 03, 2005
黒川温泉

aso.jpg
::『三大怪獣地球最大の決戦』で、
  大村千吉が帽子を拾いに下りて行った阿蘇山頂の火口。


昨日は撮休。熊本へ戻り、スタッフ・キャストで温泉&宴会。「アーデンホテル阿蘇」は、お湯も素晴らしく、馬肉のしゃぶしゃぶも絶品だった。

そして、今日は早朝から阿蘇ロケ。映画人は、その人が来ると晴れると言われる人を「晴れ男」「晴れ女」、雨が降ると言われる人を「雨男」「雨女」と言って縁起を担ぐが、僕は強烈な晴れ男。今日は曇天狙いなので、「阿蘇白雲山荘」を見学してから、遅めに撮影現場へ行く。「阿蘇白雲山荘」は子供の頃にテレビドラマがよくロケしていた懐かしのホテル。「怪奇大作戦/光る通り魔」もここでロケしていた。

結局、撮影現場に着いたら、どんどん晴れてきてしまったので、邪魔になってはいけないと理由を付け、読まなければいけない脚本の束を抱えて黒川温泉へ。「樹やしき」という宿に泊まったが、露天風呂だけは気持ちよかった。明日は、Denkikanの窪寺さんに勧められた「幣立神宮」へ参拝して、東京へ帰る。