May 30, 2005
八女

::八女の商店街をお借りしてのロケ。
フィルムコミッションが各地にできて、
地方での映画撮影は格段にやりやすくなった。
今日のロケは福岡県の八女。それにしても暑い。35度はあるだろう。僕はただでさえ暑がりなのに、スタッフから上着を用意するようにと言われてきたので、長袖のシャツしか持っていない。
近くに「洋服の青山」があると聞いて、半袖のアロハを買いに行く。僕はとにかく柄シャツが好きで、しかも派手なシャツがほとんど。「洋服の青山」で一番派手なシャツをくださいと言ったら、1000円コーナーへ連れて行かれた。それでも、僕にとっては十分に地味なシャツしかなかったが、仕方なく買って着替える。
ランチタイムになり、「十庵」という名の蕎麦屋を見つけて入る。なかなか美味い蕎麦だった。夜は熊本へ戻り、清水監督や椎名さんたちと「らむ」で焼肉。焼肉と言っても、牛ではなく馬。
明日は福岡へ行き、福岡市営地下鉄でのロケに立ち会った後、東京へ戻る。博多ラーメンを食べる時間があればいいが。
May 29, 2005
阿蘇

::ホテルをバックに記念撮影。
阿蘇にある休業中のホテルで『輪廻』のロケ。朝から晴れて暑い。30度はあるだろう。
『輪廻』のメインの舞台はホテルなのだが、内側は東京にある東宝スタジオのセットで撮影し、外側をここで撮るのだ。ちなみに、今日は29日。「肉(29)の日」だからというわけで、昼には弁当のほかに、肉を焼いて食べた。

::これが、米塚。
阿蘇に来たのは初めてで、撮影の合間に、近くにある米塚へ行く。子供の頃、米塚の絵葉書を持っていて、ここに来たいと憧れていた。なぜ、米塚の絵葉書を持っていたかは憶えていない。大好きな映画『空の大怪獣ラドン』の舞台が阿蘇で、それを連想させるから大事にしていた記憶だけがある。実際に見る米塚は想像より小さかったが美しかった。阿蘇という地にはやはり、神秘的な力を感じた。
夜は、清水監督、優香さん、香里奈さん、椎名桔平さん、ライン・プロデューサーの福島さんたちと「城見櫓」で食事。
May 28, 2005
熊本の夜
「ヘアーエステ後藤」に髪を切りに行ったら、「ガイアの夜明け」見ましたよと言われ、照れる。テレビに出るのは苦手だ。LAの細谷さん、吉川さん夫妻と六本木ヒルズの「竹やぶ」でランチした後、熊本へ飛ぶ。
17年ぶりの熊本。明日から10日間、『輪廻』の九州ロケなのだ。劇場営業で熊本に来ていたザナドゥーの沼田社長と『呪怨』や『いぬのえいが』を上映していただいた「Denkikan」の窪寺さんの案内で、今夜は美味いもの巡り。
まずは「ゆがふ」で熊本名物のからし蓮根や馬刺しを一通り食し、続いて「好信楽」で馬づくし。馬のタン刺し、レバ刺しなど絶品だった。3軒目は「大番外」。年配のご夫婦が切り盛りしている、今や珍しい存在になってしまった正しい居酒屋だ。「圓」「王道楽土」に始まり、「邪馬美人」や「燃ゆる思い」といったなかなか出会えない焼酎を次々といただく。最後は「こだいこラーメン」で締めて、熊本を満喫した夜だった。
May 15, 2005
ナタリー・ポートマン
タキシードを着て、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のワールド・プレミアへ。映画が始まると、2500人収容のパレが揺れるほどの歓声と興奮。
上映終了後はシャトルバスに乗って、パーティ会場へ。フォックス・サーチライトのエグゼクティブを見つけたので、フォックスの会長のジムに招待していただいたお礼を言いたいからと理由を付けて、VIPルームへ連れて行ってもらう。
そして、そこに彼女はいた! ジムからはジョージ・ルーカスを紹介されたが、僕の視線はその先にいる彼女に釘付けだ。ナタリー・ポートマン! 僕のミューズ! 表現する言葉が見つからないくらい、美しくてオーラがある。僕のエージェントのリッチは彼女と顔見知りなので、僕のプロデュースでナタリー主演の映画をぜひセットアップしたいと熱弁をふるってくれる。一気に点数を上げたよ、リッチ。
とにかく、44年の人生で記憶に残る一日となった。
May 14, 2005
真田広之さん
9:30から『亡国のイージス』を観た後、今日も沼田さんのアパートへ行き、松竹の久松常務、小山さんとランチ。日本映画は国際化すべきという話で盛り上がる。
15:00にブライアン・ユズナと会う。LAで最初に会ったプロデューサー。「アメリカで仕事をした方がいい」と勧めてくれたのも彼だ。9年前からスペインに住み、フィルマックスという会社で映画を作っている。
夜はLAオフィス(オズLAなのでオズラといいます)のアシスタント、ヒロコと「Fuji」で食事。不味いが貴重な日本料理店。
1:00に真田広之さんが会いに来てくれ、ホテルのバーで飲む。陳凱歌監督作品『PROMISE』のプロモーションでカンヌに来ているのだが、明日からはロンドンでジェームズ・アイボリー監督作品『上海の伯爵夫人』のアフレコだと言う。日本の映画人は、世界の映画に単身乗り込む彼を見習って、島国根性を早く捨てるべきだ。
May 13, 2005
予兆
東芝エンタテインメントの宮下さんと沼田社長のアパートへ。今日は蕎麦と素麺をごちそうになる。吉澤さんが作った茄子の煮浸しもおいしかった。
『オペレッタ狸御殿』のプレミアで来ているオダギリジョーさんとお茶し、ここでは書けないいくつかの打ち合わせをした後、ビル・コンと会って雑談。『グリーン・ディスティニー』でアカデミー外国語映画賞を受賞し、高倉健さんの最新作『単騎、千里を走る。』を製作中のプロデューサー。「来世のために功徳を蓄えておいた方がいいよ」と、ありがたいアドバイスを受ける。
叶井くんが打ち合わせしたいことがあると言うので一緒に中華料理を食べた後、23:15からライオンズゲートのピーター、ジェイソンたちと打ち合わせ。ピーターとはこの2週間にNY、LA、カンヌで3回会ったことになる。
ホテルのロビーでジャン・レノを目撃。ついに明後日、あの人と会う予兆か!?
May 12, 2005
カンヌ映画祭

::カンヌ名物「猫の芸人」の、芸をする猫。
音楽に合わせて踊らされたり、ボールをキャッチしたりする。
ちょっと弱っていて可哀想だった。
昨日、カンヌに来た。出品作があるわけではなく、世界中の映画人と会うためだ。カンヌ映画祭は、商談の場でもある。
10:00に『ノロイ』の宣伝プロデューサー・叶井くんと打ち合わせし、11:30から角川映画の黒須さん、関さんとランチした後、ザナドゥーの沼田社長のアパートへ行き、手製のカレーをごちそうになる。
腹一杯になって、マーケット会場へ。そこでは、世界中の映画会社がブースを持って、自分たちの(あるいは人から預かった)映画をセールスしている。マーケットに来る度、よくこんなに沢山の映画が作られているものだと感嘆する。「こんな映画、誰が観るの?」という映画も一杯ある。マンデート社のブースへ行ったら、「『THE GRUDGE 2』2006年ハロウィン公開」と書いたポスターが貼ってあってドキッとする。間に合うのか?
夜は、お気に入りの「La Cave」でザナドゥーのみんなやシネスイッチ銀座の吉澤さんと食事。
May 07, 2005
『輪廻』の巨大セット

::『帝都物語』3億円の銀座オープンセット。
朝から成城の東宝スタジオへ。昨日からここで、『輪廻』のセット撮影が始まった。
日本でもっとも大きな第9ステージ。その400坪のステージ一杯に、この映画のメインの舞台となるホテルのエントランスや中庭、廊下などが2階建てで建てられた。その床面積、約600坪! スタジオに建てられたセットとしては、近年の日本映画でもっとも大きなセットだろう。訪れたスタッフもキャストも、あまりの広さとリアルさに絶句していた。
美術監督の斎藤岩男さんとは、『リング』以来の付き合い。『THE JUON/呪怨』の呪われた家を建てたのも彼だ。斎藤さんの師匠は、日本を代表する美術監督の木村威夫先生。木村先生には『帝都物語』のときに、昭和2年の銀座のオープンセットを建てていただいた。総工費3億円。市電も走る壮大なセットだった。
映画のセットは、撮影が終わると壊される運命にある。こういう無駄が、映画作りの醍醐味だ。
May 04, 2005
最終日は忙しい
11:00からニューリージェンシーで打ち合わせ。『プリティ・ウーマン』や『L.A.コンフィデンシャル』などを製作したハリウッドを代表するプロダクション。
14:30にはゴーストハウス・ピクチャーズへ。サム・ライミのパートナーで『THE JUON/呪怨』を一緒にプロデュースしたロブ・タパートから、テレビの企画について相談を受ける。
16:00にはウォルター・パークスのオフィスへ。『MIB』『グラディエーター』『マイノリティ・リポート』そして『ザ・リング』のプロデューサー。最近、ドリームワークスから独立してオフィスを構えたのだが、素晴らしいオフィスだった。
17:30にロイ・リーのオフィスへ行って打ち合わせした後、携帯電話を買い換え、19:00からLGのピーター、ジェイソン、チェラ、アイダと夕食。チェラ推薦の鮨屋。料理は不味かったが、店中のモニターに日本のアニメが流れていて面白かった。明日は日本に帰る。
May 03, 2005
家を買った

::わが家。
今日も林芳正議員のハリウッド視察に同行。僕が契約しているエージェンシーのUTAと、ハリウッドで最大のエージェンシーであるCAAへ行く。
17:00にはフォックス・サーチライトへ。同社の社長ピーター・ライスと20世紀フォックスの製作部門副社長のピーター・カンと、前にも書いた彼らが製作しようとしているある映画のリメイクについて話し合う。
その後は、今度買うことにしたハリウッドヒルズの家の下見に行く。ハリウッドの黄金期に、MGMの創始者でハリウッドを代表する大プロデューサーだったサミュエル・ゴールドウィンが所有していた家。スターたちが夜な夜な集ったという。
僕に霊感はないが、場所や人の「気」だけは強く感じることができる。1年近く多くの家を見て回ったが、この家に満ちている「気」が気に入って、この家に決めた。家を買うのは、ハリウッドで仕事をするという決意のためでもある。
May 02, 2005
スタジオ巡り

::林芳正議員と。
「人生はチョコレートの箱のようだ」って、
いまいち意味がわからないけど、
とりあえず記念撮影。
コンテンツ議連の林芳正議員のハリウッド視察をアレンジしたので同行。パラマウント、ワーナー、フォックスを回る。それぞれのスタジオ・エグゼクティブとミーティングした後、スタジオを見学。
パラマウントでは、『フォレスト・ガンプ 一期一会』でトム・ハンクスが「人生はチョコレートの箱のようだ」と言ったベンチの場面が撮影所の敷地内で撮影されたことを知り、座ってみる。
ワーナーでは、僕が映画製作を志すきっかけになった映画『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイク版が製作準備中で、建造中の逆さまになった客船の巨大なセットを見せてもらう。こちらのスタジオを歩くと、日本の撮影所との規模や環境のあまりの違いに、いつも脱力する。
夜は、中田秀夫監督と真田広之さんと食事。3人で食事するのは、去年のアカデミー賞授賞式前夜以来。真田さんは明日からロンドンへ行き、その後カンヌへ行くと言うので、カンヌでの再会を約束して別れる。
May 01, 2005
NYからLAへ
雨のNYを逃げるように離れ、青空のLAへ。着いて早々、ロイ・リーと打ち合わせ。一緒に進めているいくつかのプロジェクトについて情報交換。
後半、ジョナサン・リーベスマン監督が加わる。前回LAで『ザ・リング』のDVDが『RINGS』というDVDと2枚パックで売られているのを発見し、買って観てみたら、『ザ・リング2』のプロローグとも言うべき短編で、結構面白かった。それを監督したのがジョナサンで、「彼はタカ(僕のことです)のファンだから会ってみたら」とロイに言われて会うことにしたのだ。彼が以前『黒の怨』というホラー映画を監督したとき、いかにひどい目に遭ったかを聞く。僕は観ていないが、確かに当時ひどい映画だという噂を耳にした。才能ある人も簡単に潰してしまう可能性が少なからずあるのが、ハリウッドの怖いところだ。
夜は、お気に入りのイタリアン「LOCANDA VENETA」で、コンテンツ議連の林芳正議員と食事。