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March 29, 2005
「プロジェクト・グリーンライト」

8:30にビバリーヒルズホテルでローレンス・ベンダーと会う。タランティーノの盟友で、『パルプ・フィクション』や『グッド・ウィル・ハンティング』などのプロデューサー。彼が『キル・ビル』のキャンペーンで来日したときに初めて会ったのだが、今日はお互いに企画をピッチし合う。

12:30からはお気に入りのイタリアン「Pane e Vino」でネオというプロダクションのプロデューサーたちとランチ。かつて東映Vアメリカを一緒に作った仲間。低予算映画を作る過程のドタバタを追跡取材する「プロジェクト・グリーンライト」という人気テレビ番組が、今年は彼らが製作したホラー映画を取り上げているので、彼らはちょっとした有名人だ。

15:00からはスパイグラスで打ち合わせ。『シックス・センス』や『ラッシュアワー』などのヒット作を生み出した大手プロダクション。

17:15にはワーナーへ。ロイと一緒にピッチした企画について打ち合わせる。



March 24, 2005
中田秀夫監督、おめでとう!

昨日からLA。早速、映画館へ行き、『ザ・リング2』を観た。

「Directed by Hideo Nakata」というタイトルが出た瞬間、『リング』や『リング2』や『仄暗い水の底から』や『ラストシーン』で一緒に仕事をしたときのいろんな光景が浮かび、涙が出た。何よりも、監督の健闘を讃えたい。

今日は、10:30にセネター社改めマンデート社へ。『THE JUON/呪怨』を一緒にプロデュースしたロブとネイサンと新作の打ち合わせ。僕が書いたプロットを気に入ってくれて、一緒にやることになったのだ。

13:00にはメルローズの「AGO」で、ヘンソン・スタジオの人たちとランチ・ミーティング。前に書いた日本の人気コミックの映画化が動き出すことになったので、雑談しながら交流を深める。

15:30からはUTAで情報交換。

17:30にはロイのオフィスへ行き、一緒に進めているいくつかのプロジェクトについて作戦会議をする。



March 22, 2005
市川崑監督

僕が今、日本で一番好きな監督は市川崑監督である。

最初の出会いは『犬神家の一族』。その映像感覚と音楽感覚はあまりにも鮮烈だった。タイトルデザインから格好良く、どの登場人物も魅力的。全体はドライな味わいで陰惨な話なのに、軽妙なユーモアが同居している。

続いて、『悪魔の手毬唄』。前作の華美な世界から一転した、適度にウェットな味わいに痺れた。ビデオがない時代、監督の新作や旧作が映画館やホールで上映されると、必ず観に出かけた。

そして、『細雪』と出会った。すべてが完璧。神々しいまでに美しく、哀しい。リアルタイムで観た日本映画では、文句なしのベストワンだ。前にも書いたが、僕はその撮影現場を訪問した。ただの大学生だった僕には何もかもが刺激的で、夢のようなひとときだった。

あれから23年。今日、監督と初めてお目にかかり、お話しする機会を得た。夢のようなひとときを再び過ごすことができた。



March 19, 2005
祝!連続ヒット!

昨日、『ザ・リング2』が全米3332館で公開され、初日だけで1490万ドルという大ヒットになった。『ザ・リング2』はリメイク権を売っただけで、僕がプロデュースしたわけではないが、中田秀夫監督がハリウッドで苦労する姿を見てきただけに本当に嬉しい。

最初に契約したMGMの映画が動き出さず、一昨年の年末は気の毒なほど落ち込んでいた。「絶望的な状況に見える瞬間にこそ、人生の進め方を良い方向へ大きく転じるチャンスがあると思っています」と書いてメールしたら、年明け早々、『ザ・リング2』の監督が降板。急遽、中田監督が抜擢され、想像を絶するプレッシャーと闘い抜いて、この成功を掴んだのだ。セット見学に行ったときも、前日に「会話は英語で」というメールが届き、彼のストイックさと集中力に頭が下がる思いだった。

日本では今日、『いぬのえいが』が公開され、こちらも興収5億円が見込めるヒットとなった。一気に春が来た気分だ。



March 05, 2005
同窓会

僕は中学から関西学院という学校へ行った。大学は中退してしまったが、8年間を関学で過ごした。先生も生徒も個性的な人物が多くていろんな刺激を受けたし、受験がないおかげで自主映画の製作に没頭できた。

今日は、関西学院高等部の25年目にして初めての同窓会。僕が初めて自主映画を作ったのは、中学3年のとき。その後、新作を文化祭で発表するたびに物議を醸した。上映禁止になった映画もある。本当に問題児で、先生方には迷惑ばかりかけた。その分、印象は強いようで、25年ぶりにお会いした先生方からは口々に「元気にしてるか、いつも心配してたぞ」と言われる。その笑顔が温かくて、涙が出そうになる。25年ぶりに会った同級生たちも、昔のままの笑顔だ。みんな、昔の仇名で呼び合い、タイムスリップしたかのよう。

あの頃は、将来の不安よりも、この先何が待っているのかが楽しみでワクワクした。いつまでもそんな自分でいたい。



March 04, 2005
取材とセミナーと

朝起きると、外は大雪。恵比寿の一風堂でラーメンを食べ、事務所へ。「GQ」「ロイター通信」「ファミ通」「DVD club」「夕刊フジ」と立て続けに取材を受け、ヘトヘトに。

18:30には六本木ヒルズ森タワー49階のアカデミーヒルズへ。日経新聞の三宅さんに誘っていただいた「知財ビジネス最前線」というアーク都市塾のオープンセミナーに出演。インディペンデントの映画プロデューサーがこういう場に呼ばれるようになっただけでも、感慨深いものがある。体験談を話すしかないのだが、みなさん楽しんでいただけたと聞いて、安心する。

その後は、森タワー51階にある六本木ヒルズクラブのチャイニーズレストラン「スターアニス」で、三宅さんとTMI総合法律事務所の田中弁護士、遠山弁護士、淵邊弁護士と会食。ライブドアの話や、映画や音楽の違法なネット配信にどう対処するかという話で盛り上がる。楽しい食事だった。