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December 29, 2004
2004年が終わる

もうすぐ2004年が終わる。

戦争は続き、それでもブッシュは再選され、地震があり、津波があった。北朝鮮は嘘を止めない。忌まわしい犯罪は止まらない。NHKの会長は責任を取らないし、フジテレビは報道番組の中で自社の映画の宣伝を垂れ流している。

社会というシステムがいかに不完全で欺瞞に満ち、機能しないものであるかを再認識させられた。社会に必要以上の幻想を抱くから、人は不幸になるのだと思う。

この世界は、私とあなたによって成り立っている。だから、私はあなたを信じる。あなたを愛する。あなたを裏切らない。たったそれだけのことをみんなが思えば、この世界はもっと楽になる。もし、あなたが努力した以上の幸せを社会が与えてくれたとしても、そのとき、世界のどこかで、誰かの幸せが奪われているのだ。

2005年が、私とあなたにとって幸せな年となるよう、祈っています。



December 22, 2004
『ローレライ』

3月5日に公開される樋口真嗣監督作品『ローレライ』を観た。

17年前に『帝都物語』の絵コンテを担当してもらったのが樋口監督との出会いだ。続いてプロデュースした『孔雀王』では、特撮のスーパーバイザーとして一緒に香港へ行ってもらった。その後の平成ガメラシリーズなどでの活躍は、皆さんご存知のことだと思う。

3年前には『修羅雪姫』の特技監督を担当してもらい、久々に一緒に仕事をした。作品を少しでも面白くしようとする工夫と情熱は、昔とまったく変わらなかった。

で、満を持しての監督作品である。作品については、僕は敢えて論評しない。ただ、日本映画には珍しい、映画館の大スクリーンで観るべき力作であることは保証する。『いま、会いにゆきます』『ゴジラ FINAL WARS』と、観るに堪えないひどい映画を最近続けて観たせいもあり、真摯な姿勢に感動した。皆さんもぜひ映画館でご覧ください。



December 17, 2004
廃村

新作映画のロケで滋賀県彦根市に来ている。昨夜は恒例のスタッフ、キャスト集まっての親睦会。近江牛のすき焼きは美味かった。

『呪怨』『呪怨2』を配給してくれ、この映画も配給してくれるザナドゥーの沼田社長がわざわざ遊びに来てくれたので、親睦会の後、焼酎バーで軽く飲む。飲屋街は風情のある建物が並んでいた。聞けば、昔はなかなかに栄えた遊郭だったとのこと。カウンターの女の子がホラー映画の大ファンだったのが嬉しかった。

そして、今日は山中のダムでの撮影。暖冬とは言え、さすがに寒い。明後日は山奥の廃村で村祭りの場面を撮影するのだが、僕は明日帰らなければならないので、ロケ地の廃村を見に行く。車が一台ようやく通れる山道を入っていくと、想像より遙かに立派な家が並ぶ集落に出た。住む者の去った廃村は、静かで悲しかった。あたりの林は、野猿の天国になっていた。



December 04, 2004
「髑髏城の七人」

舞台を観に行くのは憂鬱だ。ほとんどが退屈だし、ひどい舞台に限って長いので困る。人間が椅子にじっと座っていられるのって2時間30分が限度だと思う。でも、付き合いで年に何回かは舞台を観に行くはめになる。

最近観た「髑髏城の七人」は、休憩を入れて3時間40分。聞いただけで気が遠くなったが、前に観た「阿修羅城の瞳」がすごく面白かったから、期待して観に行った。

で、どうだったかと言うと、「まだ終わらないで!」というのが正直な感想。面白ければ、人間、何時間だって楽しめるものだ。登場人物に感情移入しているから、もっと彼らを観ていたいと思う。市川染五郎さん、鈴木杏さん、高田聖子さんがいいのはもちろんのこと、三宅弘城さんと村木仁さんという二人の俳優が印象に残った。

などと言っていたら、来週クランクインする新作映画のオーディションに村木仁さんが来てくれて、出演していただくことになった。運命ですね。